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2025-12-18 - 更新日: 2025-12-18

警備業での生成AI活用事例 - 山口県警備会社A社のシフト作成と教育効率化

はじめに

2024年から2025年にかけて、生成AIは急速に進化し、ビジネスでの活用事例も増えてきました。しかし、「どう使えばいいか分からない」「自社の業務に活かせるイメージが湧かない」という声も多く聞きます。

今回は、山口県の警備会社A社様での生成AI活用事例をご紹介します。

keibiai

活用事例1:シフト表作成の効率化

課題

警備業のシフト作成は非常に複雑です。

  • 複数の現場に対して警備員を割り当てる
  • 各警備員の勤務可能日、スキル、資格を考慮
  • 連勤制限、休日希望への配慮
  • 現場ごとの必要人数、時間帯の違い

これらを手作業で組み立てるには、熟練した担当者でも多くの時間がかかっていました。

解決策:Geminiによるシフト自動生成

Google Geminiを活用し、シフト表のたたき台を自動生成する仕組みを構築しました。

プロンプトの構成

【基本情報】
・期間:2025年1月1日〜1月31日
・警備員リスト:A、B、C、D、E(各自の資格、スキルレベル)
・現場リスト:○○店、△△ビル、□□工場(各現場の必要人数、時間帯)

【制約条件】
・連続勤務は5日まで
・週に1日以上の休日を確保
・勤務禁止日:Aさんは1/15、Bさんは1/20-22
・資格要件:○○店は防災センター要員資格保持者が1名以上必要

【優先順位】
1. 必要人数の充足
2. 休日希望の尊重
3. 勤務の均等化

上記条件でシフト表を作成してください。
出力形式はGoogleスプレッドシートにコピーできる表形式で。

運用フロー

1. スプレッドシートに基本情報を入力
2. Geminiにプロンプトを投入
3. 出力されたシフト案をスプレッドシートにコピー
4. 人間が確認・調整
5. 確定版をGoogleカレンダーにインポート

ポイント

完全自動化ではなく「たたき台作成」として活用

  • AIの出力は100%正確ではない
  • 最終的な判断は人間が行う
  • 0から作るより、修正する方が圧倒的に早い

効果

  • シフト作成時間:従来の約半分に短縮
  • 考慮漏れの減少:制約条件をプロンプトに明記することで漏れを防止
  • 属人化の軽減:担当者以外でもたたき台を作成可能に

活用事例2:NotebookLMによる教育効率化

課題

  • 警備員教育のマニュアルが分厚く、必要な情報を探しにくい
  • 指導者によって教育内容にバラつきがある
  • 新人の質問に毎回答える手間がかかる

解決策:NotebookLMで「社内専用AI」を構築

Google NotebookLMは、アップロードした資料をもとにAIが回答してくれるサービスです。

登録した資料

  • 警備員指導教育テキスト
  • 各現場のマニュアル
  • 過去の指導記録
  • よくある質問集

活用シーン

1. 新人教育の予習

質問:「交通誘導警備の基本的な手信号について教えて」
→ マニュアルの該当箇所をもとに、分かりやすく回答

2. 指導者の準備

質問:「春の交通安全運動で警備員に伝えるべきポイントは?」
→ 過去の指導記録や季節ごとの注意事項をまとめて回答

3. 研修資料のたたき台作成

指示:「新人向けに不審者対応の研修資料を作成して」
→ マニュアルの内容をもとに、研修用の要約を生成

ポイント

  • 情報ソースが明確: 自社の資料に基づいた回答なので信頼性が高い
  • いつでも質問可能: 人に聞きにくいことも気軽に質問できる
  • 教育の標準化: 同じ質問には同じ品質の回答が返る

活用事例3:ディープリサーチツールの比較検討

背景

A社様では、新規案件の情報収集や競合調査に生成AIを活用することを検討していました。

比較したツール

ツール特徴無料枠月額料金
ChatGPT高性能、ブラウジング対応なし約200ドル
GeminiGoogle連携、長文対応あり約20ドル
Perplexity検索特化、情報源明示1日5件約20ドル
Felo日本語対応、無料枠あり1日5件約2,000円
Genspark複数エージェント型1日1回約25ドル

実際の活用

駐車場警備の配置計画

質問:「ショッピングモールの駐車場警備において、
時間帯別の混雑予測と最適な警備員配置を提案してください」

→ 一般的な商業施設の混雑傾向データをもとに、
  時間帯別の推奨配置人数を回答

注意点

  • 情報の裏付けを取る: AIの回答を鵜呑みにしない
  • 機密情報は入力しない: セキュリティへの配慮が必要
  • 複数ツールを使い分ける: 用途に応じて適切なツールを選択

まとめ

生成AIは「人の仕事を奪うもの」ではなく、「人の仕事を楽にするもの」です。まずは小さな業務から試してみて、自社に合った活用方法を見つけていくことをお勧めします。

生成AIの業務活用についてご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。


山口県警備会社A社の関連事例

本記事でご紹介したA社様では、生成AI活用以外にも様々なDX施策に取り組んでいます。


本記事は、お客様の許可を得て事例として紹介しています。

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