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2025-12-18 - 更新日: 2025-12-18

AppSheetで実現する警備巡回業務のデジタル化 - 山口県警備会社A社の事

はじめに

警備業界では、巡回業務の報告が紙ベースで行われていることが多く、情報の共有や管理に課題を抱えている企業も少なくありません。今回は、山口県で警備業を営むA社様と共に開発した「巡回アプリ」の事例をご紹介します。

導入前の課題

A社様では、以下のような課題を抱えていました。

  • 紙の報告書による管理: 巡回結果を紙で記録し、後から事務所で入力し直す手間が発生
  • リアルタイムな情報共有ができない: 現場での異常発見時に、本部への報告が遅れがち
  • 巡回ルートの管理が煩雑: どの警備員がどのコースを巡回したか把握しづらい
  • 証跡の管理が困難: 写真や位置情報などの客観的な記録が残りにくい

ソリューション:AppSheetによる巡回アプリ

gwstop

Google AppSheetを活用し、スマートフォンで完結する巡回アプリを開発しました。

主な機能

1. コースの自動設定

  • 巡回コースを事前に登録
  • 複数の巡回場所を組み合わせたコース設定が可能
  • 場合に応じて、予定時刻順に自動でルートを表示

2. 警備員の自動識別

  • Googleアカウントでログインすることで、巡回者を自動識別
  • 誰がいつどこを巡回したかが自動で記録される

3. 位置情報の自動入力

  • 巡回開始ボタンを押すと、GPSで現在地を自動取得
  • 実際に現地に行ったことの証跡が残る

4. 写真撮影機能

  • 巡回開始時にカメラでの現場写真の撮影で現場の記録
  • 異常箇所の記録にも活用可能

5. 問題報告・緊急連絡機能

  • 「問題なし」「問題あり」のボタンで簡単に報告
  • 問題発生時はコメント入力や緊急連絡(電話発信)が可能
  • 各巡回場所での経過時間を自動計測

技術的なポイント

テーブル設計

AppSheetの強みを活かし、データを正規化して管理しています。

  • 警備員テーブル: 警備員情報を管理
  • 巡回場所テーブル: 巡回対象の場所を管理
  • コーステーブル: 巡回コースを管理
  • 巡回詳細テーブル: 各巡回の結果を記録(中間テーブル)

中間テーブルを設けることで、「いつ・誰が・どこで・何があったか」を細かく蓄積できる設計としています。

導入効果

  • 報告業務の効率化: 現場で入力が完結し、事務所での転記作業が不要に
  • リアルタイムな情報共有: 本部で巡回状況をリアルタイムに把握可能
  • 客観的な証跡: 位置情報・写真・時刻が自動記録され、信頼性の高い報告が可能
  • 緊急時の迅速な対応: ワンタップで電話発信でき、初動対応が早くなった

まとめ

AppSheetを活用することで、プログラミングの専門知識がなくても、業務に合わせたアプリを構築できます。警備業に限らず、巡回・点検業務を行う業種(設備保守、不動産管理、介護など)でも同様の仕組みが応用可能です。

業務のデジタル化をご検討の方は、お気軽にご相談ください。


山口県警備会社A社の関連事例

本記事でご紹介したA社様では、巡回アプリ以外にも様々なDX施策に取り組んでいます。


本記事は、お客様の許可を得て事例として紹介しています。

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