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2024-12-11 - 更新日: 2024-12-11

【中小企業DX】さよならエクセル、こんにちはAppSheet!もうバケツリレーに悩まない、データ報告の新時代

1. 多くの企業を悩ます「エクセルバケツリレー」の正体とその弊害

エクセル依存が生む、非効率な業務フロー

多くの企業では、日々の報告業務にエクセルが利用されています。

その運用実態は、「エクセルバケツリレー」と揶揄される非効率なものとなっています。

担当者が個別にエクセルファイルを編集し、メールなどで次々にリレー形式で回していくことで、データの集約や共有を行う方法です。

エクセルバケツリレーの典型的な問題点

  • 最新版はどこ?ファイルのバージョン管理が煩雑で混乱
  • 手作業によるデータ入力、コピペで人的エラーが多発
  • ファイルの送受信、確認、修正、再送…膨大な時間が浪費される
  • 他者の作業完了を待つ必要があり、業務が停滞する
  • データの入力・集計・加工の過程が不透明になりやすい
  • 入力ルールが統一されず、データの品質が安定しない
  • 機密情報を含むファイルがメールでやり取りされることによる情報漏洩のリスク

2. 具体例で比較!エクセル vs AppSheet 報告業務フローの違い

現場のリアルな課題から生まれた解決策

ここでは、エクセルバケツリレーと AppSheet を使った報告業務フローを、具体的なシーンを例に比較してみましょう。

例 1:営業日報

項目エクセルバケツリレーAppSheet のフロー
データ入力営業担当者が個別にエクセルファイルをダウンロード、入力後、管理職にメール添付で送信スマホや PC から AppSheet アプリのフォームで直接入力、データは即時クラウドに保存
集計・確認管理職は各担当者からのメールを開き、データを一つのエクセルファイルに手作業で集計管理職は AppSheet ダッシュボードで全営業担当者の報告内容をリアルタイムに確認、集計も自動化
共有・分析集計後のエクセルファイルを関係者にメールで共有AppSheet 上でデータの閲覧権限を設定し、関係者はいつでも最新データにアクセス、グラフ化なども容易

例 2:店舗別売上報告

項目エクセルバケツリレーAppSheet のフロー
データ入力各店舗の店長が売上データをエクセルに入力し、エリアマネージャーにメールで送信各店舗のスタッフがスマホやタブレットから AppSheet アプリで売上データを入力
集計・分析エリアマネージャーは各店舗からのエクセルファイルを集計し、さらに本部へ報告用のファイルを作成して送信AppSheet でデータは自動的に集計され、エリア別、店舗別など様々な切り口でリアルタイムに売上状況を分析可能
フィードバック本部はエリアマネージャーにエクセルファイルで修正指示などを送信、そこから各店舗へ伝達AppSheet のコメント機能などを活用し、本部から各店舗へ直接かつ迅速なフィードバックが可能

3. AppSheet 導入で何が変わる?具体的なメリットと効果

単なる効率化にとどまらない、AppSheet の真価

AppSheet の導入は、単に報告業務を効率化するだけでなく、組織全体の働き方、さらにはビジネスそのものを大きく変革する可能性を秘めています。

  1. データのリアルタイム共有
    • AppSheet では、データはクラウド上で一元管理され、関係者はいつでもどこでも最新の情報にアクセスできます。
    • 効果: 迅速な意思決定、情報共有のタイムラグ解消、リモートワークの促進
  2. 人的エラーの大幅削減
    • 入力フォームの活用により、データの入力ミスを最小限に抑えられます。
    • プルダウンメニュー、選択式入力、自動計算機能などにより、データの正確性を担保できます。
    • 効果: データ品質の向上、修正作業の削減、信頼性の高いデータ分析
  3. 業務時間の大幅短縮
    • 手作業によるデータ集計、ファイル転送、メール送受信などの無駄な作業を排除できます。
    • 効果: 業務効率の向上、残業時間の削減、生産性の向上
  4. 柔軟なデータ活用
    • 収集したデータを AppSheet 上で自由に加工、分析、可視化できます。
    • 効果: データ経営の実現、新たなビジネスチャンスの発見
  5. セキュリティ強化
    • アクセス権限の設定により、データの不正アクセスや情報漏洩のリスクを軽減できます。
    • 効果: 機密情報の保護、コンプライアンス強化
  6. ペーパーレス化の促進
    • 報告書のデジタル化により、紙の使用量を削減できます。
    • 効果: コスト削減、環境負荷の軽減

4. 脱エクセル!AppSheet で実現する効率的な報告フロー

シンプルかつ効果的な報告プロセスを構築

AppSheet を使えば、以下のような効率的かつスマートな報告フローを実現できます。

  1. データ入力
    • 報告者は、スマートフォン、タブレット、PC など、使い慣れたデバイスから AppSheet アプリのフォームにデータを入力します。
  2. リアルタイム集計・確認
    • 入力されたデータはリアルタイムでクラウドに保存され、自動的に集計されます。
    • 管理者は AppSheet のダッシュボードで、いつでも最新の報告状況を確認できます。
  3. 通知・リマインダー
    • 未報告者への自動リマインド機能や、特定の条件を満たした場合の自動通知機能を活用することで、報告漏れや遅延を防ぎます。
  4. 承認ワークフロー
    • 報告内容に対する承認プロセスを AppSheet 上で設定することで、迅速かつ効率的な意思決定を実現できます。
  5. レポート作成・共有
    • AppSheet 上で、報告データをグラフ化したり、レポートとして出力したりすることが可能です。
    • 関係者への共有も簡単に行えます。
  6. データ分析
    • 収集したデータを AppSheet 上で自由に分析し、ビジネス上の意思決定に活用できます。

5. AppSheet は本当にエクセルより優れているのか?

両者の強みを理解し、適材適所で使い分ける

AppSheet は多くの場面でエクセルを上回るメリットを提供しますが、全てにおいてエクセルより優れているわけではありません。高度な統計分析や複雑な計算処理、マクロの活用など、エクセルが得意とする領域も存在します。重要なのは、それぞれのツールの強みを理解し、適材適所で使い分けることです。例えば、日常的なデータ入力や共有、簡易的な分析には AppSheet、より専門的な分析や加工にはエクセルといったように、業務内容や目的に応じて最適なツールを選択することが重要です。


6. まとめ - AppSheet で、報告業務からイノベーションを

エクセルバケツリレーは、多くの企業にとって長年の課題でした。

しかし、AppSheet の登場により、その状況は大きく変わりつつあります。

AppSheet は、リアルタイム性、正確性、共有の容易さ、データ活用の柔軟性など、従来の報告業務の常識を覆す数々のメリットをもたらします。

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